いつまでもデブと思うなよ

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)
そんなわけで、早速読んでみましたよ。
このダイエット法はズバリ、「岡田斗司夫みたいな人に向いてるダイエット法」ですな。
「数字が減っていく喜び」と言っても、元が100kg超えてる人と、10kg程度減らせば丁度いいくらいの人ではレベルが違うでしょう。
最終章で語っている食費・衣料費・光熱費の話も、あまりピンと来ない。
何しろ、痩せるまで「本当の空腹感」を感じたことが無いというのだ。どれだけ間食してたのか。
元々大して間食をとってない人には当てはめにくいのではないか。
それにやっぱり食事を全部メモるのってメンドくさい。よほどの記録好きでなければ続かないのでは。
カロリー計算も含めて、独身で外食が多い人はラクだろうけど、そうでなけりゃやってられないだろう。


何より賛同できないのは、食べたいものを少しだけ食べて残りは捨ててしまうという手法だ。
言語道断。
捨ててしまうのだったら最初から食べないでおくか、食べて太るかだ。
「罪悪感を食欲に変えてはいけない」とあるが、「減量欲」に変えることの方がよっぽどいけないことだと思う。


面白かったのは「キャラ」の話で、「物書き」「社会評論家」とラベリングされていると思ったら自分のキャラは「デブ」だったってところ。
自分は「デブ」と見られてたので、いくら社会評論の分野でいいものを出していても正当に評価されてこなかったと書いてあるようにみえる。
そんなことはないと思うがなぁ。それは岡田氏の「社会評論家」としてもレベルがそんなものだというだけの話で。
本気で書いてるとしたらちょっとアレだなぁ。


それにしても、最初にダイエット前後の写真が載ってるんだけど、なんか老けちゃいましたね。
「見た目主義」的にはどうなんでしょうね。