【放送】「セシウムさん」が加速させた視聴者のテレビ不信

ジャーナリストは、個々の事実を前にして、わが身に置き換え、考えていく職業だ。もしも「他人事」にしてしまうなら、もうジャーナリストではない。だから共感力をつけるのは職業倫理でありプロの職業精神である。

客観的に物事をとらえることはジャーナリストに不要なことなのだろうか。

なぜ「ふざけた気持ち」が生まれたのか。日頃の彼に対する周囲の関わりや職場で意見の違いなどを議論したのかといった「精神」の問題に関しては不明なままだ。

彼の行動には共感できないのだろうか。もしも「他人事」にしてしまうなら、もうジャーナリストではないのではないか。
緊張した状況で、つい不謹慎な発言や行動を取りたくなってしまうのは、人間としてよくあることだと思うのだが。