通夜の帰り

小三治の「こんにゃく問答」を聞いていた。
「和尚やれったってねぇ、あっしゃぁお経なんて知りませんよ」
「お前ぇ『いろはにほへと』知ってるだろ。あれ適当に節つけてやれ」
「いいんですかいそんなんで」
「いいんだよ。どうせ相手は死んでんだ。分かりゃしねぇ」
さすがに不謹慎だと思ったので途中で止めた。