火病

最近ハングルの読み方を勉強したところ*1なので、ついツッコミを入れてしまいました。
自身の復習を兼ねて、なぜ"hwa-byung"が「ファッピョン」なのかについて。
ハングルでは「화병」と書くわけですが*2、先ず初めの文字の左上にある、「ㅎ」が子音の"h"に相当します。その下の「⊥」が"o"、右側の「├」が"a"ですが、"oa"は"wa"という音を表すことになっていて、ローマ字表記でも"wa"になります。
次の文字の左上にある「ㅂ」は"b"または"p"を表します。その右の「ㅕ」ですが、「┤」という形が先ずあって、これはどちらかというと「オ」に近い音なのですが*3、なぜかローマ字表記では"u"と綴ることが多いようです*4。母音を表す部分に棒が1本加わると"y"の音が付くことを表すので「ㅕ」は"yu"ということになります。下の「○」は"ng"の音を表します*5
そんなわけで"hwa-byung"と綴るわけですが、では何故"byung"を「ッピョン」と発音するのかというと、一言で言えば「習慣だから」。何か法則があるのかもしれませんが、一部の漢字由来の語はこういう変化*6をすることになっているのです。
いつも不思議に思うのは、韓国の人は何のためにローマ字表記を使っているのかということです。韓国のローマ字表記法は、ローマ字を見てハングルに直すためには有効です。ハングルを知っているひとならそこから意味や読み方を知ることができます。でも、ローマ字表記というのは、その国の言葉を知らない人にその国の言葉を読んでもらうためのものではないのでしょうか。
正確な読み方をしてもらえなくても構わないと思っているのならいいのだけど、「金大中」を「キムデジュン」と読まないと怒るのに、「現代(ヒョンデ:"hyundai"と綴る)」を「ヒュンダイ」と呼ばれても気にしないのは何か納得いかないなぁ。

*1:今のところ勉強したのは読み方だけ。単語や文法はこれから。

*2:ハングルが読めない環境の方はすみません。

*3:唇をつきだしてハッキリ「オ」と言うのが「⊥」で、「┤」は口を開いて「オ」と発音する(英語の"pot"の"o"に近い?)。

*4:正式には"eo"と綴るらしい:例「Seoul(ソウル)」

*5:"ng"の"g"ははっきり「グ」と発音しない

*6:「濃音化」という。